教職者K

教育について考えるブログ。

私達はなんのために学ぶのか?

 さて休校が明け,いよいよ本格的に学校が始まりそうな気配である。

 

ずっと家にいた子達にとっては「なんで勉強なんてしなくちゃいけないんだろ?」と思いやすい時期でもあると思う。

 

というか,そうでなくても多くの子供たちが何のためにこんな勉強しているのかと思っていることだろう。

 

だって私も思ったもの。実生活の中でいまだに一度も三角関数を使った覚えがないのだが。あんなにも必死に勉強した時間はなんだったのか,とたまに思う。

 

先日それらのことについて考えたくてこちらの本を読んだので,こちらを参考にしながら「何のために学ぶのか?」を私見を交えながら書いてみたい。

なんのために学ぶのか (SB新書)

なんのために学ぶのか (SB新書)

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 新書
 

 すぐ使えるものはすぐ使えなくなる

池上彰氏は,本の中で「すぐ役立つことはすぐに陳腐化する」と書いている。

 

つまり,みんな今すぐ役立つものを教えて欲しいと思っているけれど,実はそういう知識こそすぐに使えなくなってしまうと言っているわけである。

 

これ私もそう思うのである。

 

例えば子ども達はゲームの攻略本を一生懸命に読み込んで知識を得ているわけだが,その知識というのは刹那的であり,実はひどく汎用性が低い。使えるのはせいぜいゲームにはまっている数か月だろう。

 

しかしながら,学問として学校で学ぶことは汎用性が高いものが多いわけである。数学の計算や国語の読み取りなんて一生使える。

 

私は実体験としてはないが,三角関数を理解していないと出来ないことは世の中には結構多いのである。(測量やプログラミングなど)

 

つまり,「これ何の役に立つんだろう?」と思うことの方が,実は長い目で見たときに色んなもののベースになっていて,長く使えるものだったりするわけである。

学んでいるとセレンディピティが起こる

そして池上氏は「学んでいる人にはセレンディピティが起きる」としている。

 

セレンディピティとは,思わぬ発展につながる偶然のことだ。

 

有名なのはスティーブ・ジョブズである。

 

彼は大学でカリグラフィー(習字)を学んでいた。その彼がパソコンと出会ったときに,「もっと文字のデザインにこだわりたい!」と考えた結果として今のアップルのスタイリッシュな製品がある訳である。

 

つまり,ジョブズがカリグラフィーを学んでいなかったら,あの革新的な商品達はこの世に生まれていないわけであり,このセレンディピティーこそが彼の名声を世に知らしめたのである。

 

このように,学んだ知識というのはいつか,どこかでつながる瞬間があるのである。

 

私自身、大学の時は全く分からなかったが,現場で働いていると,「これあの教授が言ってたわ…」という瞬間がちょくちょくあるのである。

 

ブログで毎日のように文章を書いていても,書きながら依然読んだ本の一文を急に思い出して参考にすることもある。

 

つまり,学んだことというのはその場で使えなくてもずっと私たちの中に沈殿していて,いつか何かと結びつく可能性があるのである。

学ぶことでストレスが減る

作家の林真理子氏は中学生のころひどいいじめを受けていたそうだ。

 

それも画鋲を乗せた手を握らされるなど,かなり悪質ないじめだったそうである。

 

しかし,その度に彼女は大好きな読書をし,空想の世界に入ることで自分を癒して来たという。

 

現実的に読書はかなりのストレスを減らすことが研究でも明らかになっている。

 

イギリスのサセックス大の研究によると,6分の読書で70%のストレスが軽減すると判明したそうだ。

 

つまり,学びとは癒しなのである。

 

我々は学ぶことによって癒されるように出来ているわけである。

 

ストレスが多い現代社会だからこそ学ぶことは自らを癒し,守ることにもつながっている。

学ぶことで人生が楽しくなる。

最終的に私はこれが一番大事だと思うのだが,学ぶことによって人生は楽しくなると思う。

 

高校の頃の化学の先生が「僕には分子が見える」とか言っていたので,大丈夫かこの人と思っていたのだが,今思うと,そうやって分子を意識しながら見る世界というのは,それが出来ない人間の見る世界よりはるかに豊かだと思うのである。

 

人によってその分野は違うかもしれない。デザインを勉強している人には,看板のデザインの一つ一つが興味深く映るだろうし,植物を勉強している人には何気ない道端の草花がまた輝いて見えるだろう。

 

学問とはそうやって色味の無い世界に色を付けていくことだと思うのである。面白き事なき世を面白くするすべこそが学びなのではないだろうか。

 

そして、そうやって得た知識が誰かを喜ばすことだってあるのである。

 

そういう人生の方が楽しいのではないだろうか。

 

 

ということで、今回は学ぶ意味について考えてみた。

 

日本は豊かで,学ばなくても生きていける国である。だから学びが必要だと思いにくいという側面がある。

 

これから学校が再スタートになるが,もう一度学ぶ意味を考えてから学習に取り組んでいきたいものである。

 

 

 

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

悔しいがそれでもホリエモンは天才だと思う話。

最近ホリエモン氏から目が離せないのである。

 

私はこれまで結構彼の本に目を通し,メルマガも購読してきた。今回の都知事選でもその戦略が凄いと思ったので,私なりにその行動を解説してみたい。

 なぜあんなにも偉そうなのか?

まず多くの方が「ホリエモンってマジ偉そうだよね」「なんか小池さんのことバカ殿とか言ってるけど,人として最悪だよね」と政策よりもその人柄を批判している。

 

なぜホリエモンはこんなにも攻撃的なことばかり言うのか。

 

それは炎上がもっとも集客方法として効率的だからである。

 

現にホリエモンのメルマガでは多くの方が「もっとフォロワーを集めたい」などという質問をして来ているが,彼は「炎上が一番手っ取り早いですよ」と何度も回答している。それぐらい炎上は効率的なやり方なのだ。

 

炎上すると「あいつはどんなことを書いてるのか」と効率よくメルマガに来て課金して行ってくれるのだそうである。

 

よってあえて短い文で切り,人を煽る。

 

そして炎上したところで足りない部分をYOUTUBEで説明する。そうすることで動画の登録者も増えていく。

 

メルマガ、オンラインサロン,ロケット産業,飲食店経営…etc

 

ホリエモン氏が手掛けるものは多岐に渡っているが,アンチが「こいつは最低だ」とののしればののしるほど,それが拡散されてお金になってホリエモン氏に回収されていくわけである。

 

そういう金の稼ぎ方でいいのかという批判はもちろんあるだろうし,私も完全に賛同は出来ないが,このハートの強さと計算高さはすごいものがあると思う。

 

さらに今回の都知事選に合わせて本も出版している。

東京改造計画(NewsPicks Book)

東京改造計画(NewsPicks Book)

  • 作者:堀江 貴文
  • 発売日: 2020/05/30
  • メディア: 単行本
 

「出馬するかもよ」と言うだけで,アンチが騒ぎ,マスコミが勝手に取り上げ,本も売れるという仕組みを整えているわけである。

 

いやはやすごいアイディアである。なんというハートの強さだろうかと感心させられてしまう。

都知事選をビジネスに利用。

ちなみに都知事選に出馬するために必要な供託金(一時的に収めるお金)は300万円である。

 

これは彼からしたらちっぽけな額だろうし,そもそも一定の票数が集まればこれは返って来るお金だ。

 

その300万円を元手に彼が何を得ているか,その一つが莫大な広告料である。

 

今回の都知事選で連日トップニュースに彼の顔がのる。メディアが彼の動向を気にして報道し続けるからである。(多分ぎりぎりまで出馬表明はしないでしょう)

 

普通だったら数千万かけなければできないような広告を彼は「都知事選出るかも」という匂わせ発言だけで実現しているわけである。更に実際に出馬しなければ元手ゼロである。

 

つまり,もう当選しようが,落選しようが彼のビジネスにとってプラスしか無いのである。これは最初から勝ちが決まった勝負なのだ。普通こんな一手を思いつくだろうか。

 

私ももちろん,このようなやり方が政治家として正しいとは思わないし,美意識みたいなものが足りないとも思う。選挙という領域までビジネスに結び付けるのには,世の中の多くの人が嫌悪感を示すだろう。

 

しかしながら,私はその頭の良さに時に強烈に魅力を感じてしまうのである。

都知事選をハック 

 更にここに来て立花氏が「ホリエモン新党」を設立。

 

どストレートなネーミングだが,その中にホリエモンがいないという奇妙なスタンスである。(卵サンドに卵が入ってないようなもの)

 

更に立花氏は「小池百合子」という同姓同名の立候補者を出すことによって,少しでも現職の「小池百合子」への投票を減らそうとしている。

 

(どちらの小池か不明な票は,得票数の割合に応じて配分される)

 

多分最後の最後で立花氏は出馬をやめるのだろう。

 

そうすることで,最大限にホリエモン票を稼ぎつつ,当選の固い小池百合子氏の票を少しでも減らす作戦である。

 

ホリエモン都知事になれば来年の都議選で議席数が獲得できるという狙いも立花氏にはあるのだと思う)

 

同姓同名の立候補者を出す。これは,立花氏のアイディアだろうが,思いついても普通やるだろうか。(やるんだな,この立花って人は。)

 

もはやここまでくると,小説とか映画の世界である。もちろん正攻法ではないし,ある意味で問題のあるやり方だとも思う。

 

しかし,弱者の兵法とはそういうものなのである。私も身長が低いくせにバレーをやっていたので「どうしたらデカいやつらに勝てるのか?」をずっと考えた。

 

だから,このやり方というのは褒められたものではないのはもちろん理解しているのだが,力で勝てないなら工夫で勝とうという姿勢は嫌いではない。

 ホリエモン都知事に向いているのか?

最後にホリエモン都知事に向いているのかどうかという点で私見を述べたい。

 

大麻解禁」

 

など,彼の掲げる公約は非常に刺激的で嫌悪感を引き起こすこと必至であるが,実は理に適っている部分もある。

 

そもそも大麻の毒性はアルコールやたばこと比べても低いのである。(ものにもよるけどね)

 

更に多くの国で大麻は合法化されており,一大ビジネスにもなっていて,税収や雇用にもつながっている。タバコやアルコールがOKで大麻がダメというのは理屈としてはあまり通らない話なのだ。

 

(ただ大麻って国がダメってしてるからね。東京都だけ大麻OKってことはありえないでしょう)

 

 なので,一見エキセントリックに見えるその策も実はちゃんと理に適っていたりするわけである。

 

しかしながら,弱者には手厳しいのは間違いないだろう。

 

すでに色んなメディアで「学校は要らない」とはっきり明言しているから,ホリエモン都知事になったら学校は大きく変わるだろう。

 

完全キャッシュレス化を明言しているが,その流れについていけないタイプの人だっている。

 

なのでホリエモン都知事になった場合,一部のエリート層にとってものすごく住みやすい場所になるのと引き換えに,圧倒的な格差社会になると予想している。

 

だから私が都民だったらやはり「小池百合子」と書いて投票するかもしれない。しかし,その場合はもう一人の「小池百合子」にカウントされてしまう可能性があるわけである。(しかし,よく出来てる笑)

 

実際のところ私は都民ではないので,結果がどうあれあまり関係はないのだが,残りの日数で何を仕掛けてくるのかには大注目である。

 

時代を先取りする人は理解されないものである。織田信長も,豊臣秀吉も,優れていたのはそのビジネスセンスである。 だからもしかしたら彼が都知事になったら今までに見たこともないような飛躍を東京が成し遂げるかもしれないとも思う。

 

今後の注目を見守りたいものである。

 

ということで,今回はホリエモンについて書いてみた。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

ジョーカーから数学を学ぶ大切さを教えてもらった気がする。

 先日こちらの映画を見たんですよ。

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/06
  • メディア: Prime Video
 

 バットマンの悪役である「ジョーカー」を主役にもってきた作品です。

 

あんまりアメコミは私の好みではないんですけど,前に「her」を見てからホアキン・フェニックスの演技が見てみたくなりましてね。

 

suno200002000.hatenablog.com

 ホアキンフェニックスはこの「ジョーカー」でアカデミー賞の主演男優賞も撮っているので,どんなものかと思って見てみました。

 

見てみて思ったのが,まずホアキン・フェニックスに見えない。とても「her」と同じ人が演じているとは思えませんでした。

 

というのもこの映画のためにホアキンは23キロのダイエットを敢行。実現するために数か月を毎日リンゴ一個で過ごしたのだとか。そんなホアキンの努力が生んだ演技は言うまでもなく圧巻でした。

 

しかしながら,私はそれ以上に脚本が凄いなって思ったんですよ。

 

北野武監督が「映画は数学が出来ないと撮れない」って言ったりしてるんですけど,それをこの作品からも感じたんですよね。

 

というのも,一人の男が歪んだユーモアをもつ犯罪者になっていく過程を描いた話なんですが,それって普通に考えたらちょっと滑稽じゃないですか。

 

そもそもピエロのメイクの犯罪者って日常からかなり遠いですし。

 

見方によっては「そんなやついねぇよ」ってすぐ冷めてしまうと思うんですよ。

 

でもそうさせずに最後まで見せるのはすごくその過程が理論だっていて,数学でいう「証明」のように理屈でつながっているからなんじゃないかなって。

 

物語を見ながら「そりゃジョーカーになっちゃうのも仕方ないかぁ…」となんだか納得させられてしまったわけです。

 

また北野監督は因数分解が映画を撮る際に役立ったとも言っているようで。

 

例えば三人の人を殺すとして,同じように人を殺していたら見ている人が飽きてしまいます。

 

だから,一人目は刺して殺す。

 

二人目は沈めて殺し,

 

最後の三人目は血が飛ぶシーンだけ見せたりする。

 

そうやって変化をつけることで見ている側に飽きさせないようにしているわけです。

 

これは言うなれば,

 

 a(X+Y+Z)

 

因数分解みたいなイメージみたいなんですね。

 

殺人という共通のaをそれぞれにかけていったら,同じものにはならないはずっていう考え方なわけですよ。

 

そしてこのジョーカーも殺人シーンがたくさん出てくるんですけど,それぞれその死に方が全く違います。

 

最初の電車のシーンから始まって、同僚に手をかけるシーン…etc

 

ジョーカーが人を殺すっていう結果は同じなんですけど,その見せ方はまさしく北野監督が言うところの因数分解なんじゃないかなと思いました。

 

ということで,私は学生が数学勉強するの意味ないって感じてる子もいるかもしれないけど,こういうところに生きるのかもしれないなって思いましたね。

 

またそんな目でこの映画を見てみるのも面白いかも知れません。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

【レビュー】最強の2人

 先日こちらの映画を見たのでレビューを書きます。

最強のふたり (字幕版)

最強のふたり (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 フランス映画なんですが,どの映画サイトみても「名作」として名前が挙がっていたので興味をもって見てみた次第です。フランス歴代3位の興行収入を誇る作品になっているようですね。

 

今回はあらすじと感想を書いてみたいと思います。

あらすじ

 富裕層の富豪フィリップと,その介護人のドリスのお話。

 

フィリップは大富豪ですが,頚椎損傷をしており,首から上以外を動かすことが出来ません。更に介護人にはきつく当たるなど,人間的にもひと癖ある人物。

 

それを支えるドリスの方も,スラム街出身で複雑な家庭環境で育ったという背景があります。運転免許はもっておらず,「踊れない音楽は音楽じゃない」というポリシーをもつ素行不良男。

 

ひょんなことからドリスはフィリップの介護人になります。

 

他の介護人たちと違って自分の思いをストレートに表現し,先入観なく物事を捉えるドリスをフィリップも少しずつ信用し,関係を築いていくという実話をもとにしたお話になります。

感想

テーマはひどく重いです。

 

素直なドリスは動けないフィリップに対して「(動けないなんて)俺なら死んでる」といい,

 

それに対してフィリップは「(障害があって動けないから)自分で死ぬことも出来ない」と返します。

 

本来そんな絶対的に重たい話のはずなのに,全体的にコミカルなのは,ドリスのキャラクターと,作中にかかる音楽の効果かなと思いました。

 

最初からアースウインド&ファイヤーの「セプテンバー」がかかるなど,その選曲がポップでありながら哀愁があります。

 


Earth, Wind & Fire - September

 

(しかし名曲ですよね。大好きです) 

 

「小説と映画の違いって何だろう?」ってことを最近よく考えるんですけど,その中の一つが「BGMと光(照明)」だと思うんですよね。そんなことをこの作品からも改めて感じることが出来ました。

 

また2人ともどこか人間としてちょっとずつ足りない訳なんですが,そういう人たちが寄り添って暮らす姿というのは人間味があって素敵なんですよね。

 

なんというか,頚椎損傷とか家庭の複雑さといった絶対的な不幸みたいな中にあっても,

 

「人との出会いで人生は変わる」

 

っていう可能性を見せてくれる映画だったように思います。

 

ということで今回は「最強の2人」についてレビューを書いてみました。

 

もう少しでコロナも落ち着いて日常が戻りそうですが, あと一週間くらいはこういった文化的なものをみて過ごしたいものですね。

 

気になる方いましたら,是非どうぞ。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

コロナは教育が変わるチャンスかもっていう話。

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さて,私がいるところは来週から分散登校が始まる。

 

ソーシャルディスタンスを確保するためにも,机を体育館に設置して,1メートル以上離したり,給食の手順を確認するなど対応に追われているわけである。

 

我々教員は活動や対面での会話が出来ないなど,様々な場面で気を張ることになる。

 

しかしながら,マイナスのことを考えても仕方がない。むしろコロナで教育にはどんなプラスがあるのかを今回は考えてみたい。

教育の可能性は広がっている。

まず,案外教育の可能性がコロナで広がったのではないかと思うところがあるのである。

 

というのもこの休校中に,いろいろな学校のHPを訪問したのだが,HPがリニューアルされたところが多い。学校からの情報伝達のために,HPが今まで以上に役割が大きくなったからである。

 

これまで学校というところはそういう広報活動みたいなところがすごく弱かったわけである。学校が保護者や外部に向けての発信に力を注ぐようになったのは一つの変化だと思う。

 

ちなみに私は冬を超えてヘドロまみれになったプールを掃除しながら,「これカメラ回したら面白いな」と思ってスマホのタイムラプスで動画を撮影し,学校のHPに掲載した。

 

(テーマは「プールの水全部抜いてみた」である)

 

水を大分抜いたあたりで思いついたので中途半端な出来になってしまったが,最初から回していたらもっと面白い画になっていただろう。

 

他にも職員に演技してもらい,「新しい生活様式」にのっとった学校生活を動画で撮影し,編集している。

 

生徒が登校したらまず見てもらうのだが,この編集作業が結構面白いのである。他の場面でも使えるかもしれない。

 

学校は動画配信などについてはこれまでプライバシーや,平等性の確保などがうるさく,やりたいと思っても出来ないことが多かった。

 

しかしながらコロナの混乱はそういう煩わしさを超えて,この状況でも何かしなければならないという状況を生み出している。

 

こういった今まで無かったアップローチが出来るようになっているのはとても面白いことじゃないかと思うのだ。

衛生意識の向上

コロナによって子ども達はかなりウィルスを恐れている。家庭訪問で回ったが,ほとんどの子が真面目に家での自習時間を過ごしていたことが分かった。

 

新しい生活様式ではこれまで以上に人との接触を避け,手洗いなどの徹底が求められる。

 

私の学校では給食時もこれまでのような自由さはなく,黙って食べる。煩わしさはあるかもしれないが,今までよりもはるかに衛生環境はいいはずである。

 

今年の冬あたりはインフルエンザや風邪による欠席者は減るんじゃないかと思う。

優先順位がつく。

学校は忙しすぎる。それは子ども達にとってはどれも大事でなかなか行事にしても捨てることが出来ないからである。

 

しかし,今回の休校では中止にせざるを得ないものが出てくるだろう。

 

極論だが,それで子ども達に影響が出ないなら,「その行事はいらなかった」という証明になるわけである。

 

いつもは行事を縮小するにも生徒や保護者,そして教員自身の希望もあってなかなか削減は難しかったわけである。それを今年は思い切った取り組みが出来る。

 

本当に学校に何が必要なのかを考え,問題になっている学校の働き方改革を進めるいい機会である。

この状況が心地よい子がいるはず。

そして最後なのだが,この状況が心地よいという子は絶対にいるはずだと思う。

 

学校は子ども達同士の関りを求める。しかし,そのことがある意味ではいじめや,仲間意識による問題も生み出しているわけである。

 

今回のお互いに距離をとる生活ではそのような軋轢は生まれないだろう。

 

(現に自粛に入ってから日本の自殺率はかなり下がっているらしい)

 

それに,感染症が怖い生徒は出停の扱いで休むことが出来る。

 

つまり,これまで学校の問題点と言われていた「みんな仲良くしなさい」という同調圧力だったり「学校は行かなければ行けないところ」という縛りが辛かった子は,後ろめたい思いをすることなく学校生活を過ごすことが出来るわけである。

 

またオンラインの授業などでは「生徒の発言力の強さ」みたいなものも教室内ほど出ないだろう。むしろ声の小さい子ほどこういう状況の方が嬉しいと思っているかもしれない。

 

あくまで予想だが,今の人と距離を取った生活のままの方がいいという生徒と,前の学校生活に戻ってほしいという生徒では,実はそれほど変わらないんじゃないかとも思うのである。

 

それぞれが自分のスタンスを取りやすい今の状況というのはけしてマイナスだけではないだろう。

 

ということで,今回はコロナが教育に及ぼす良い影響について考えてみた。

 

書いてきて思うのだが,コロナ前の教育が本当に良かったのか?と思うのである。

 

一つ一つのことを見直し,本当に必要なものを残す機会にしたいものである。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

これからの時代のゆたかさとは何なのか?

 

 

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10年ほど前だが、私はスリランカという国で青年海外協力隊として活動していた。

 

発展途上国であるスリランカでの2年と3ヶ月に及ぶ生活は,ある意味で事前に私がイメージしていた「途上国」そのものだった。

 

私は子ども達にバレーボールを教える活動をしに行ったのだが,そもそもスリランカの学校には日本だったら当たり前にある「体育館」という設備が無いのである。

 

だからバレーをする時は,グラウンドを掘って木の支柱を立て,ネットを括り付けて練習をした。

 

学校にボールが一つしかない学校がほとんどで,全校生徒で一つのボールを追いかけまわす。熱帯の炎天下の中で、靴を買うお金の無い子ども達は裸足で足の裏をやけどしながら練習に取り組んでいた。

 

そこまでは私のイメージする発展途上国だったのだが,一つだけイメージしていたことと全く違ったことがある。

 

それが,

 

彼らが少しも不幸そうでなかったこと

 

だった。

 

非常に勝手で失礼なイメージなのだが,私はもっと途上国の人は貧困に苦しみ,悩んでいると思っていたのである。

 

(現実的に彼らの平均月収は日本円にして2万円くらいである。)

 

しかし,実際はどうか。

 

彼らからはそんな悲壮感を全く感じず,いつもとても明るい。大人たちはいつも私を誘い,酒を飲んでは陽気に踊っていた。

 

そして私が練習に行くたびに子ども達は「これ食べてください」と自分の弁当を食べずに差し出してくるのである。また,私に弁当をあげてしまった子には他の子が当たり前のように自分の弁当を分けて食べ始めるのだった。

 

道を歩けば外国人が珍しいのか,たくさんのスリランカ人にひっきりなしに話しかけられる毎日。

 

だから、日本に帰国した時にはそのギャップに驚いたのである。

 

当たり前だが、誰も私に話しかけてこない。

 

街を行く女性はみなとてもお洒落だったが,同じ顔に見えて表情がなかった。

 

建物の大きさも,サービスの質も,人のスピードも。あらゆるものがスリランカより日本の方が優れているのは間違いない。

 

しかし,「人の表情」だけはスリランカの人達の方が明るかったと,帰国した時,確かに思ったのである。

 

私は何も「経済的なゆたかさは幸せとは関係ない」とは言わない。

 

今回のコロナの件でも思うが,経済的なゆたかさは人間が生きていく上ではまず保証されるべき絶対に大事なものである。

 

現にスリランカの首都コロンボでもロックダウンが行われ,生活に困窮した人々が870円の現金給付を巡って押し寄せ,先頭にいた女性三人が死亡するという悲しいニュースも飛び込んできた。

 

だから経済や金銭的な豊かさは現代社会のベースとして絶対に必要なものだろう。

 

しかし,それをゆたかさの唯一の基準として追い求め,世界トップクラスのGDPの国になった日本を一体どれだけの人が本当の意味で「ゆたか」だと感じているのだろうか。

 

日本は経済成長を追い求めるのと同時に「良好な人間関係」や「人との社会的なつながり」という経済以上に大事なものを犠牲にしてきたのではないだろうかと思うのである。

 

核家族化が進み,離婚率は上昇し,会社や家庭内での人間関係のトラブルが激増している。

 

だから経済的なゆたかさを達成した日本が次に獲得すべきは,そんな信頼出来る「つながり」なんじゃないだろうかと思うのである。

 

もはや石器時代には戻れないので,我々が昔のよな方法でコミュニケーションをとり,互助的な関係を築くことは不可能だろう。

 

しかし,テクノロジーの進化によって新しいつながりを創造できるようにもなって来ていると思うのである。

 

震災の時もそうだったが,今回のコロナはそんな人とのつながり方を再確認する機会にもなるのではないだろうか。

 

このコロナを機とし,日本が本当の意味でゆたかな国になっていくことを祈っている。

 

 

ダイエットで意識したい4つのこと。

先日このブログ読んでくれてる友人から「筋トレ始めたいんだけど、どうしたらいい?」的な質問を受けましてね。

 

これまでもこんなの書いて来たんですけど。

 

suno200002000.hatenablog.com

suno200002000.hatenablog.com


suno200002000.hatenablog.com

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この自粛期間中に太ってしまった,少し絞りたいという人も多いと思うので,個人的にダイエットする上で大切だと思う4つのことを書いておきます。

 

タイミングがある。

まずダイエットするタイミングってあると思うんです。そもそも学生とかも痩せようしたりしますけど,体が出来る時期に無理なダイエットは危険です。

 

あるサプリメントメーカーが行った統計によると、

 

「ダイエットをする時、男性は31歳,女性は32歳最も成功しやすい」

 

みたいなんです。

 

これは仕事に慣れて来て、ゆとりが少し生まれるからだそうです。

 

私としてはそれよりも体の老いを感じ始める年齢でモチベーションが高まりやすいからなんじゃないかなと思いますけどね。

 

では、それ以上の年齢だとなぜダメか。

 

それは、周りの目に無頓着になってしまうからです。

 

(確かにおじさんになるほど、見た目を気にしなくなりますよね)

 

なので、これぐらいの年齢からトレーニングするというのは、成功する確率が高いし、習慣化する上でも逃しちゃいかんと思っている訳です。

記録する


超デブダイエット11か月目体重測定! 人は一年で変われる!!

そして重要なのが記録。

 

人って人に見られると頑張れる生き物ですからね。

 

ベストは上の動画のように動画で記録してその過程をアップすることでしょう。

 

しかしながらそれが恥ずかしいという人も当然いるでしょうから、「食事の写真を撮る」だったり「筋トレした内容をメモする」でもいいと思います。

 

そうやって客観的にみてカロリーが高くなってないか,最近運動できてるかどうかを見て、摂取カロリーが消費カロリーを超えていないか見ることが大事かなと思います。

食べないものより食べるもの

ダイエットしてるときって「チョコは食べない」とか「揚げ物は食べない」とかいろんな「食べないもの」を決めると思うんですけど、これってすごくストレスが溜まるんですよね。

 

なのでそういう時はむしろ「積極的に食べるもの」を意識しましょう。過去の実験だと,66パーセントのグループが「食べるものを決める」ことでダイエットに成功したそうな。

 

じゃあ、何を食べるかというと,玄米やそばなどの低糖質のもの。(白米は「砂糖食べてるようなもの」という人も居ます。)

 

なので私も基本的に白米はとらず、毎日玄米を食べています。

 

そしてこれにこだわっていくとどうなるか。

 

結果として、

 

家族の関係が悪くなります。

 

というのも、みんなと同じもの食べなかったり,自分だけ違うもの食べたりするのってやっぱり近くにいる人にとってストレスだったりするんですよね。玄米苦手な人も多いみたいですし。

 

なので一人でコントロールしやすい昼食から変えてみたらいいんじゃないですかね。

 

例えばコンビニで昼飯買うとしたら,ゆで卵やサラダチキン,サラダなんかを積極的に買って食べるようにする。

 

サラダチキンはなんだかんだでいいお値段するので、おすすめはカニカマです。魚のすり身なので低カロリー高たんぱくですから。

 

そんな風に食べるものを決めて生活するっていうのがおすすめです。

空腹をつくる 

 最後になりますが、空腹を作るのがダイエットには手っ取り早いです。

 

この空腹は最強で、空腹を感じることでオートファジーが起こります。

 

オートファジーとは古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせるしくみのこと。病気予防や認知症改善などが報告されており,空腹に若返り効果があるのは間違いないと言えるでしょう。

 

「空腹こそ最強のクスリ」という本では、16時間以上の空白を作ることで空腹になることを推奨しています。

 

またこの健康法で有名な南雲先生も一日一食を実践されていますしね。空腹は健康を促進する大きな要因になると言えるでしょう。

 

しかし、一方で筋肉にとって空腹は大敵なんです。

 

筋肉はエネルギーが枯渇すると,すぐに筋肉を分解し始める。ボディービルダーたちはそれを防ぐためにこまめに食事をとることを大事にしています。

 

なのでアスリートや,成長期にある子ども達,筋肉を大きくしてメリハリのある体にしたいという人にはおすすめしないです。

 

ダイエットの目的を考えた上で自分に必要なものを取り入れていくというのが大事なんじゃないでしょうか。

 

ちなみに今回参考にした文献はこちらです。

人生が変わる メンタルハック大全

人生が変わる メンタルハック大全

 

 

「空腹」が人を健康にする

「空腹」が人を健康にする

 

 

「空腹」こそ最強のクスリ

「空腹」こそ最強のクスリ

  • 作者:青木 厚
  • 発売日: 2019/01/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 皆さんの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

バレー部の人生と囲碁将棋部だった場合の人生について。

 

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私は陽気な人や、我の強い人が苦手という特性がある。

 

だから、中学校に入学したら一番活動量の少ない囲碁将棋部に入ろうと思っていた。

 

野球やサッカー、バスケ部となると周りの陽キャぶりについていけない自信があったからである。

 

しかしながら、入学してすぐに「見学だけ行こう」と友達に誘われてバレー部の見学に行ったのである。バレーならまぁ良いか、と思った。なんか地味そうだから。

 

見学だけと思って行ってみると、ここでSという先輩に出会ったのである。

 

S先輩は太っていて、レギュラーでも何でもなかったが、モノマネが上手だった。

 

我々一年に対して様々なモノマネをやってくれたのである。

 

そして何もわかっていない我々がモノマネに食いついて来た所で、

 

「続きは入部してからね」

 

と来るのである。(やり手のビジネスマンとやっている事は同じだ。)

 

結局そんな面白そうな先輩に釣られて、私を含む7人がバレー部に入部した。

 

S先輩が試合で活躍する事はほぼ無かったが、この一件が彼のバレー部における最大の功績と言っていいだろう。

 

入部した私はここで、あろうことか顧問の先生に猛烈に憧れを抱いてしまったのである。

 

今思い出すと結構荒れている部類の人たちだったと思うのだが、その先生の言う事はみんなが聞く。

 

私は子どもながらに「教師の力」というものの大きさを感じたのであった。

 

ちなみにその先生の教科は社会だったので、私は、

 

「将来は社会科でバレー部顧問になろう!」

 

と心に決めたのである。

 

そして現在私は社会科でバレー部の顧問という仕事に就いている。

 

なので、今回のコロナのようなことが起こっていて、まともに活動が出来ていなかったら、私はバレー部に入っていなかったかもしれないし、S先輩にも出会えていない。

 

もちろん教員にもなっていなかっただろう。

 

だから、そんな些細な選択が人生を決定的に左右することもあるのだと思うと、驚きすらあるのである。

 

もしあのまま見学に誘われなかったら、多分そのまま囲碁将棋部に入っていたのではないだろうか。

 

そして、囲碁将棋部だった場合の自分の人生はどうなっていたのか。

 

それをたまに妄想する時があるのであるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

囲碁将棋部の私は多分ずっと教室の隅の方で、草食動物のように肉食動物である野球部やサッカー部の存在に怯える毎日を過ごしている。

 

もちろん他の子達がやりたがらない地味な係、「掃除用具の中身を確認する仕事」みたいなものをやらされ続けるのである。

 

他の子が文化祭で「バンドをやろう!」と盛り上がる中でも、私は「照明をクルクル回転させて色を変える係」みたいなやつを押し付けられるのだ。

 

囲碁将棋部でも周りと話をせずに黙々と将棋を打つ。

 

「お前って桂馬みたいなやつだよな。人を上手く避けて生きてる。」

 

そんな私に唯一話しかけて来たのは、上妻敬一だった。囲碁将棋部の活動場所となっていた理科室で私と上妻は運命の出会いを果たすことになる。

 

私と同じく部活をやりたくないという理由で入部していた上妻は「はがき職人」という趣味を持っており、毎回そのネタを部活の時間に私に見せるようになる。

 

私は上妻の考えてきたボケにツッコミを入れていくようになり、これが学校にいる時間の中で最も楽しい時間になっていく。

 

次第にそれだけでは飽き足らなくなっていった私たちは二人で漫才を作るように。

 

そして学校最大の行事である文化祭では、意を決してステージで漫才を披露することに。

 

これがのちにM1で2位となり,大ブレイクを果たす「囲碁将棋」の初漫才であるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

ってな人生になっていたんじゃないだろうか。

 

 

うわぁ…

 

 

囲碁将棋部も悪くなかったなぁ…。

 

 

(完)

 

 

 

 

ゲイリー・オールドマンが教えてくれたこと。

そういえば最近映画を見ていないなと思い、定額見放題の映画サイトに登録してみたのである。

 

これが面白くて、パソコンから離れることが出来ない。

レオン 完全版 (字幕版)

レオン 完全版 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

ちなみに最近見たのが「LEON」である。

 

色々なサイトで名作として名前が挙がっており,リュックベッソン監督の名を世に知らしめたこちらの作品。

 

見ながら私も、確かに名作だと思った。

 

まず迫力のアクションシーン。始まってからずっとこちらを落ち着かせてくれないほど緊迫感がある。

 

そして何より個性的なキャラクターとそれを支える俳優たちの演技である。

 

プロの殺し屋を演じるレオン(ジャン・レノ)もそうだが、その殺し屋に教えを請おうとする少女マチルダが魅力的だ。

 

チルダを演じたナタリー・ポートマンはこの時11歳である。悲しみを抱えつつも,時折おちゃらけて振る舞い,レオンと心を通わせていくその演技力は圧倒的という他ない。

 

しかしながら,私の心に最も響いたのは、スタンという男である。

 

麻薬取締局の刑事でありながら、麻薬密売組織を裏で牛耳る。マチルダの家族を殺したイカレた男である。

 

この人物はゲイリー・オールドマンが演じているのだが、私は彼のあるシーンが映画の中で最も印象的だった。

 

スタンが自分の家族を殺したことに気づいたマチルダは麻薬取締局にピザ屋を装って潜入する。

 

しかし、ここで逆にスタンに捕まってしまうのである。

 

チルダを追い詰め、あと一歩で殺すというシーンで、スタンは麻薬をキメる。

 

そしてこのシーンでスタン(ゲイリー)は、

 

くるりとカメラに背を向けた

 

のである。

 

私は思わず、「なるほどぉ!」と叫びながら膝を打った。

 

これはつまり、これから人を殺すという最も狂気に満ちた表情を、

 

あえて見せない

 

という選択をゲイリー・オールドマンはしたわけである。今どんな顔をしているかは視聴者が想像してくださいね、ということか。

 

私はそうやって想像する向こう側の顔が非常に恐ろしかったし、このやり方は色んな場面で使えるんじゃないかと思ったのである。

 

例えば卒業式の時。

 

「俺は君たちとの別れが辛くてたまらない…」

 

そう言ってから黒板の方をくるりと向いて肩を震わせる。

 

するとどうだろう。生徒達は勝手にこちらの表情を想像してくれるわけである。

 

「先生泣いてくれてるのかな…」

 

「俺たちのためにそこまで…」

 

「先生、ありがとう…」

 

実際には笑っていても良い。実に便利、である。

 

他にも娘の交際相手が結婚の挨拶に来た時も、一通り挨拶を聞いた上で壁の方に向かってくるり

 

「お父さん。泣いてくれてるのね…」

 

「お義父さんは娘さんのことをそんなにも想っているのか…」

 

「これは大事にしないと…」

 

便利、実に便利な「あえて見せない」作戦である。

 

今後日常の色んなところで使っていきたい。

 

そんな技を使ってくる俳優達は実に偉大だ。

 

映画を見ながら、そんなプロの技をこの機会に堪能しようと思っている。

 

 

 

 

自宅トレーニング器具おすすめベスト4。

 ジムがなかなか開かず、家でトレーニングという人も多いことだろう。

 

そこで今回は私のおすすめの自宅トレーニング器具を書いてみたいと思う。

 

第4位 フレックスベル

まずこちらのフレックスベル。可変式ダンベルである。

 

可変式のダンベルは見た目がやたらゴツかったりするのだが、こちらはとてもスマートな見た目。更には持つ際に手首をひねるだけで重さの調節が出来るので、非常にスピーディーに次のトレーニングに移ることが出来る。

 

重量も2キロ刻みで32キロまであるタイプがあるので、家でトレーニングする分には、これとベンチさえあれば十分だと思う。

 

しかしながら、問題は値段。結構お高めなのでそこが躊躇してしまう。

 

ただ、色んな重さに出来るので、家族でも共用できることから案外コスパはいいのかもしれない。

第3位 プッシュアップバー

 体型の印象は、顔の次にその人を印象づける要素となっている。

 

特に年齢を感じさせるのが、「胸」と「腹」である。

 

一般的に歳をとればとるほど胸は小さくなり,腹が大きくなる。なので、その逆であれば若々しい印象になるわけである。

 

その重要な胸を作る上で使えるのがこちらのプッシュアップバー。

 

腕立て伏せの可動域を広げることでより効率的に胸周りを鍛えることが出来る。

 

安いものだし、まずは腕立てからという人におすすめである。

第2位 腹筋ローラー  

これも定番だが便利。腹筋を広範囲にわたって鍛えることが出来る。

 

先述したようにお腹周りの印象は大きいので、腹筋はちょこちょこやっておきたい。

 

省スペースで出来るし、膝をついたり,立ってやったりすることで負荷を変えることが出来る。値段以上の価値があるといつも思う。

第1位 トレーニングチューブ

 そして第一位がこちら、トレーニングチューブである。

 

なぜこちらが一位かというと、全身が鍛えられる,かつスペース取らない、事故の心配少ない、それでいて安い、とコスパが最高だから。

 

ちょっと知識が必要になるが、トレーニングチューブはほぼダンベルと同じように使い、全身の筋肉を鍛えることが出来る。

 

更にはダンベルと違って落とした際のケガや事故のリスクも少なく、使わない際もほとんど場所も取らない。

 

体にひっかけて使うだけでなく、扉に引っ掛けたりすればそのトレーニングの種類は無数に広がる。

 

ゴリゴリに鍛えたいという人には物足りないと思うが、ちょっと運動したいという人にはこれで十分だと思う。

 

ということで、今回は私の自宅トレーニングおすすめ4選を書いてみました。ジムがスタートするまでなんとか凌ぎたいですね。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!